2024年春に第一子となる男の子が誕生しました。そして、この記事を書いているのは2025年9月。
子どもが誕生してから、1日があっという間すぎて流されるまま、今日まで桃太郎のようにどんぶらこと流されてきてしまいまいした。
以前よりも、今は時間にゆとりを持つことができるようになってきたので、一旦陸にあがって、この更新できていなかった期間について振り返ります。
記憶がない
突拍子もない始まりですが、まさにこの言葉がピッタリ。出産して1ヶ月、新生児期と呼ばれる時期は起きて→寝ての繰り返し。赤ちゃんに合わせた生活を送っていました。
あれ?今日は何日だっけ?ミルク最後に飲ませたのはいつだっけ状態でした。マミーブレインと言うそうです。我が子よ、私たちはオープニングスタッフで不慣れでごめんよ〜と笑いながら新米パパのハゲ丸としゃべっていたなぁと思い出しました。
最近出産された、辻ちゃん。産後ながらも、仕事も家庭もっていうアスリート並みの体力がどこから湧いてくるのか。どうか体調を崩さないで、辻ちゃんのペースでSNSを更新してほしいと思う。子どもの頃大好きだったアイドルだから、いつまでも元気に過ごしてほしい。
新米お母ちゃんなんです!
数日間ですが、我が子ハゲちびは入院していたんです。
看護学生時代に使っていた、母性看護学の教科書や、母に買えと言われ購入した育児書、令和の情報源SNS、近所のおばちゃん。どれもに書いてあったし、誰もが言っていたけど、胎児期から持っていた免疫って生後半年くらいで本当に効力がなくなってくるんだね。
「あなた看護師でしょ?」とたくさんの人に言われそうですが、半信半疑でした・・・。すみません。
ハゲちびがこの世に誕生して生後半年経った頃は、ちょうど感染症が流行る冬のある日のことでした。風邪をひいてしまい、それが重症化してしまったので数日間入院しました。
ちょうど入院したのが、12月の世の中が1年で1番ウハウハしている頃。年末に入るし、症状が落ち着けば帰宅させたいという病院側の圧を感じるけれど、ハゲちびの体調は一進一退。
主治医と相談した結果、「風邪のピークは超えたから、じきにミルクを飲めるようになる」と助言をいただき、ひとまず退院することにしました。
でも、この時にミルク摂取量は入院前の半分も飲めておらず、帰宅して大丈夫だったのかと不安が頭をかけ巡っていました。これでまた嘔吐したらどうしよう、下痢したらどうしよう、そんなことを考えていました。
変わってあげられたらいいけど、当たり前だけど変われない・・・息子にできることを考えてまくって、行動にうつす。母になるってこういうことなんだなあと学びました。
その後少しずつ体調が回復していき、年末は家族みんなで自宅で過ごすことができました。
「病院で働いていたんだから知識はあるでしょ?」と言われることがあるけど、我が子の前では新米お母ちゃんなんです。知識なんて頭から抜けてます。知識があっても、これで大丈夫かなと不安になるんです。
病院復帰したら、もっと患者さんやご家族に寄り添ったケアをしようと強く思う体験でした。
0.05秒との戦い
産後、新米パパが協力的でないと見たり聞いたりしていました。本人は否定しているけど、生後まもない頃は我が家のハゲ丸は育児に不協力、いや、どうしたらいいか迷子状態だったような気がします。
そんな様子から思い出した、病院勤務をしていた頃。病棟のどこかで音がすると、ビーチフラッグスの選手のように走り出します。なんでかというと、患者さんが転倒しているかもしれないから。
看護業界でビーチフラッグス選手権を開催したもんなら、おもしろい戦いになるんじゃないかと、にひひとしています。日本看護協会さん、ぜひ開催検討をお願いします。
さて、そんなビーチフラッグスの0.05秒の戦いは、実は我が家でも繰り広げられていたんです。
それは、「赤ちゃんの泣き始め」なんです。
子が「フニャ」→ダッシュ!するのか、「フ」の段階でダッシュするのか。そのダッシュした先にある赤ちゃんという旗は、誰がとるのか。
看護師の悪い癖が自宅でも出ていました。もはや、職業病、認定ですね。
まだ子が産まれてまもない頃、私は「フ」の段階で駆けつけていたのですが、それがいけなかった。新米パパの出番を奪っていたのです。
母は十月十日、お腹で子を育てるから自ずと母性というものが湧いてくると思うけど、父性というのは子が産まれてから湧いてくるらしい。私も産後、なんで旦那は何もしてくれないんだと思うことが多々あったけど、今思えば0.05秒早く駆けつけてしまったがために父性を育てる機会を奪ってしまったんじゃないかと後々気づきました。
「フニャ」の段階で駆けつけても、「フ」の段階で駆けつけても、今思えば同じなんだよね。0.05秒、待つ勇気を持つことも大事だと学びました。
ちなみに、0.05秒ってオリンピックで例えると銅メダルか4位という瀬戸際らしいです。
おわりに
大人になって新しい経験をすることって、数えるくらいしかなかったけど、去年、今年はとにかく新しい経験をさせてもらって総じて楽しかった。もちろん、不安、心配、旦那への文句、たぶん私への文句、連続的に感情が揺れ動くことは人生最大にあったと思う。それくらいのイベントが我が家にやってきた。でも、それを上回る経験をさせてもらって、子どもすげーと実感しています。
これからの私たちの役目は、我が子ハゲちびを、これからの社会で生きていけるように育てていくこと。夫婦で決意をきつく結んで生活していこうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました